2005年10月12日
私は憲法草案に関する投票のための登録所を探しました。
しかし、登録所は見つからず、通りは米軍の狙撃兵がいるためにとても危険で、
しかもラマディの外へ出る道はありませんでした。
ほとんどの人がこの憲法草案を拒否するために投票したいと考えているにも
かかわらず、「反対」という意思表明をする方法がないのです。
先週は、私たちにとって非常に危険な1週間でありました。
今日はラマディ全体で停電となり、米軍戦車が町中のいたるところで動き回り、
高い建物には狙撃兵がいます。外出は非常に危険です。朝には、町の中心部で
銃撃の音を聞きました。
私は通りに出ました。迂回路は大丈夫です。また、戦車のエンジン音が聞こえ
たら気をつけなければいけないということは重々承知しております。
今日のところは静かだった通りで何人かに会いました。私たちは町の状況や
憲法草案について話し合いました。たいていの人が憲法草案に関して関心を示し、
投票したがっていました。
アブ・アハメド(35歳)は、技術者ですが失業中です。今は時々、タクシードライ
バーをやっています。彼は、この憲法草案は拒否しなければならないと考えて
います。この憲法草案には、イラクの特定のグループが自分たちのことだけを
考えてイラク全体のことを無視したような項目が含まれているからです。
憲法には、いかなる宗教も民族もそれぞれの利益を追求することが含まれて
いるが、一つの国としての政策は含まれていないのです。
ナザール(25歳)、彼は建築関係の仕事をしています。彼もこの憲法草案は
受け入れられない、反対だと考えています。
まず、イラク人は誰も真面目にこの憲法草案を読んでいません。たいていの
人は、自分たちが考えるのではなく、政治政党に考えさせているのです。
また、宗教令を信じて思考停止に陥っている人もいます。
だから、私たちはリアクションを起こし、反対票を投じようと思っているのです。
私たちは気づいているのです。この憲法が一部の政治政党には有利であって、
イラク国民には有害であるということを。
戦車の音が近づいてきました。友人の一人が「もう帰ろう」と言いました。
午後3時になっていました。
その夜、米軍による攻撃の音が聞こえました。私は米軍の銃声が判別できるのです。