2005年1月26日
ほとんどの人が命の心配をしている……。近所の人が言っていたのは、
米兵が家宅捜索をしにやって来て家中の家具を壊していったということだ。
けれど、その人の家からは何も怪しいものは出てこなかった。
夜6時から翌朝8時までの外出禁止令が今日、出された。1月28日には
完全に外出禁止になるだろうという噂も流れている。空には米軍のF-16が
煙を吐き出していて、人々はその戦闘機がいつ住宅に向かって攻撃して
くるかと怯えている。
今日、ラマディ周辺の道は封鎖された。通りから警察官が消え、警察署は
完全に破壊されていた。通りには戦闘員と米兵しかおらず、絶えず戦闘を
続けていた。ファルージャも封鎖された中で戦闘が続いていて、市内に
入ることは難しい。
真夜中に僕は庭で物音を聞いた。そして、今度は誰かが自宅の玄関を
ものすごい勢いで叩いた。米兵だった。僕は米兵に受け答えをしないよう
にした。すれば、逮捕されるか殺されることはわかってる……。米兵は、
真夜中に起きている者はみな逮捕する。自分の家の中にいてもだ。僕は
そのことを覚えていた。どうやら米兵は夜中に起きている者はすべて誰か
(戦闘員)と密会合すると疑っているらしい!だから、僕は彼らのことを
注意深く無視しなきゃならないのだ。だって、彼らは米兵だから。